自然と人のあいだに小屋をつくる。
吉田つぐりが語る“現場に効く装備”の条件。

───── サウナ小屋大工 吉田つぐり

吉田つぐりはサウナ小屋やタイニーハウスなど、素材搬入から施工まで自分たちで完結させる仕事に取り組んでいる。

一般的な大工仕事のように材料が揃った状態から作業を始めるのではなく、準備段階から関わることで建物の心地よさと完成度を高めている。裸で入るサウナは特に「自然に近い形」が重要と考え、構造や素材選びにもその視点を反映させている。

現場では軽さ・動きやすさ・丈夫さを同時に求められ、さらに着る人が“かっこよく見えること”も意外と重要になる。

細かな作業と大きな材の扱いが混在するため、重いウェアはすぐに動きを妨げる。吉田は理想の装備が作業効率と安全性に直結すると語る。雨天でも作業は続くため、防水性と適度な保温性も必要で、軽さと耐候性のバランスが快適さを決める。

袖口をしっかり絞れる仕様は、小屋づくりのような粉じん作業ではとても実用的だ。

丸ノコ使用時に袖口から粉が入り込むと煩雑さが増え、集中を削ぐ。手首を強めに締められるつくりはストレスを減らし、安全面でも助けになる。天候と作業内容に対応できる装備は、吉田にとって建物をつくるための“欠かせない道具”になっていた。